
こんにちは。ジョージア移住の専門家「レオ」です。
ジョージア移住やビジネスを考えたとき、まず必要になるのが銀行口座ですよね。特にBank of Georgia(ジョージア銀行)は最大手の一つですが、気になるのが「Bank of Georgiaの手数料や口座維持費って、実際いくらかかるの?」という点かなと思います。
非居住者として口座を持つ場合、特にBank of Georgiaの海外送金手数料や、日本人が口座維持費をいくら払うのか、ATM手数料の体系はどうなっているのか、開設方法の難易度など、具体的なコスト感が分からないと不安ですよね。
私自身もジョージアで銀行口座を日々利用していますが、料金体系は一見すると少し複雑に見えるかもしれません。
この記事では、Bank of Georgiaの手数料と口座維持費について、非居住者や国際的な利用者の視点から、分かりやすく解説していきますね。
- 口座開設と月額維持費のリアルな費用
- ATMや海外送金にかかる主要手数料
- 手数料を節約するSetパッケージの選び方
- SOLOプランや隠れたコストの注意点
Bank of Georgiaの手数料と口座維持費の概要
まずは、Bank of Georgiaの基本的な手数料や維持費の全体像を見ていきましょう。口座開設の初期費用から、月々のコスト、ATM利用料まで、基本的な部分をカバーしますね。
- 口座開設の手数料と初期費用
- 月額の口座維持費はいくら?
- ATM出金手数料(GEL・外貨)
- 日本人・非居住者の口座開設注意点
- Bank of Georgiaの海外送金手数料
口座開設の手数料と初期費用

Bank of Georgiaで個人口座を開設する際、基本的な口座開設費用は10 GEL(約500円程度)と、非常に低価格に設定されています。これは、他の西側諸国の銀行と比べてもかなり安価かなと思います。
ただし、他の方の情報では「申請手数料として50GELが必要」というものや、「デポジット(預け金)として50GEL + 50USD + 50EURを窓口で支払った」という体験談もあります。このあたりは、支店や開設する口座のパッケージによって初期費用が異なる可能性がある点に注意が必要ですね。
また、法人口座の場合、競合のTBC Bankが500 GELといった手数料を課すのに対し、BoGは現時点ではそういった費用を課していないようです。
非居住者が口座を開設する場合、基本的にはトビリシなどジョージア国内の支店へ物理的に訪問する必要があるとされています。

専門家レオ
私が開設した時は、申請料とは別に、カード発行料やデポジット(預け金)も合わせて準備しました。支店によって対応が違うこともあるので、少し多めに現金(GEL, USD, EUR)を持っていくと安心かもです。
月額の口座維持費はいくら?

口座維持費についても、Bank of Georgiaは非常に低コストです。
後述する「Set」パッケージを契約しない場合、標準のマルチカレンシー口座のサービス維持費は、月額わずか1 GEL(約50円程度)です。日本の銀行の感覚からすると、驚くほどの安さですよね。
ただし、この「月額1 GEL」は、本当に基本的な口座機能だけのコストです。日常的に使うための便利なサービスには、個別に費用が発生する仕組みになっています。
- SMS銀行(取引通知サービス): 月額 1 GEL
- スタンディングオーダー(定額自動振込): 月額 1 GEL
- プラスチックカード発行費: 10 GEL(初回・再発行時)
例えば、口座維持(1 GEL) + SMS通知(1 GEL) + 自動振込(1 GEL) を利用するだけで、月額3 GELになります。このように、個々の手数料は低いものの、利便性を求めるとコストが積み上がっていく構造になっています。
ATM出金手数料(GEL・外貨)

ジョージア国内で現金を引き出す際のATM手数料は、引き出す通貨によって大きく異なるので注意が必要です。
GEL(ラリ)の出金
Bank of Georgia(BoG)の自社ATMから現地通貨のGEL(ラリ)を引き出す場合、手数料は取引額の0.2%(最小0.2 GEL)となっています。非常に低い手数料率ですね。
USD(米ドル)またはEUR(ユーロ)の出金
一方、BoGのATMからUSDやEURといった外貨をそのまま引き出す場合、手数料は取引額の0.6%(最小0.5 GEL相当)が課金されます。
さらに、TBC Bankなど他行のATMを利用する場合は、約2%(最低3USD程度)といった、さらに高い手数料が発生する可能性があるため、基本的にはBoGのATMを利用するのが節約の鉄則です。
日本人・非居住者の口座開設注意点

この点は、特に最近ジョージアに注目している方にとって最も大切な情報かもしれません。
結論から言うと、2024年以降の現地の状況では、日本人を含む非居住者が観光ビザ(短期滞在)で口座を開設することは非常に困難になっています。
これはマネーロンダリング対策の世界的な厳格化が背景にあり、銀行側も「なぜ観光客がジョージアの口座を必要とするのか?」を厳しく審査するようになっています。
在留資格(レジデンスカード)保持者であれば手続きはスムーズですが、そうでない場合は「ジョージア国内での事業予定」や「不動産の購入」など、ジョージアとの明確なつながりを証明する書類を揃えて、明確な動機を説明する必要があります。
Bank of Georgiaの海外送金手数料

Bank of Georgiaから日本や他の国へ海外送金する場合、一般的にSWIFT(スイフト)という国際的な銀行間送金ネットワークを利用します。
SOLOプラン(後述)に加入していない場合の標準的な手数料は、デジタルチャネル(アプリやインターネットバンク)経由で以下のようになっています。
- USD送金: 送金額の0.2% (最低 15 USD, 最大 500 USD)
- EUR送金: 送金額の0.2% (最低 15 EUR, 最大 500 EUR)
- GBP送金: 送金額の0.2% (最低 10 GBP, 最大 400 GBP)
最近はWise(ワイズ)など、銀行のSWIFT送金よりも安価でスピーディなオンライン送金サービスも普及しているので、送金額や目的に応じて使い分けるのが賢いかもしれませんね。
Bank of Georgia手数料・口座維持費の節約戦略
基本的な手数料が分かったところで、次は「どうやってそのコストを節約するか」という戦略的な視点で見ていきましょう。Bank of Georgiaには賢く使うためのパッケージプランが用意されています。
- Setパッケージでのコスト削減
- SOLOプランの国際送金メリット
- 隠れたコストと休眠口座リスク
- FX両替とデジタルカード活用術
- Bank of Georgia手数料・口座維持費の総括
Setパッケージでのコスト削減

Bank of Georgiaが提供する「Set」パッケージは、月額固定料金を支払うことで、個別に申し込むと費用がかかるサービス(SMS銀行や自動振込など)や、主要な取引手数料(ATM出金、国内送金)の無料枠がセットになったプランです。
標準プラン(月1 GEL)でサービスを個別に追加していくと、すぐに月額5 GELや10 GELになってしまうため、ジョージア国内で日常的に口座を利用する人は、実質的にこれらのSetパッケージを選ぶことになります。
非居住者向けには主に3つのプランが提供されています。それぞれの違いを表にまとめてみますね。
| 項目 | Set S | Set M | Set L |
|---|---|---|---|
| 月額費用(非居住者) | 5 GEL | 10 GEL | 15 GEL |
| 無料取引制限 (GEL/USD/EUR合計) | N/A (制限なし) | 3,000 GEL | 10,000 GEL |
| BoG ATM (GEL出金) | 無料(制限内) | 無料(制限内) | 無料(制限内) |
| BoG ATM (USD/EUR出金) | 対象外 (0.6%) | 対象外 (0.6%) | 無料(制限内) |
| GEL国内送金 (デジタル経由) | 無料(制限内) | 無料(制限内) | 無料(制限内) |
| SMS銀行・自動振込など | 無料 | 無料 | 無料 |
(※上記は調査時点に基づく概要です。詳細は公式サイトでご確認ください。)
Set MとSet Lの戦略的な選び方
この表から分かる通り、戦略的な分岐点は「Set M」と「Set L」です。
Set M (月額 10 GEL):
GELのATM出金手数料は標準で0.2%です。単純計算で、月に5,000 GEL(約25万円)以上をGELで引き出す人は、手数料だけで10 GEL (5,000 x 0.2%) に達します。ATM出金や国内送金を月数回行うアクティブな利用者であれば、個別に手数料を払うよりもSet Mに加入した方が、すぐに元が取れる計算になりますね。
Set L (月額 15 GEL):
Set Lの最大のメリットは、高額な外貨(USD/EUR)のATM出金手数料(0.6%)まで無料枠に含まれることです。ジョージア国内でドルやユーロの現金を頻繁に、または高額で引き出す必要がある人(家賃をドルで払う必要がある、など)にとっては、月額15 GELを払ってもコストを大幅に削減できる、必須のパッケージと言えそうです。
SOLOプランの国際送金メリット

SOLO(ソロ)は、Bank of Georgiaのプレミアムバンキングサービスです。一定の条件(月収3,000 GEL以上、または預金30,000 GEL(約11,000 USD)以上など)を満たすと加入できます。
年会費はSOLO Premiumで年間約105 USD、SOLO Internationalで年間約260 USDといった情報も見られ、Setパッケージよりは高額です。
しかし、SOLOにはそれを補って余りある、特に高額の国際送金(SWIFT)における圧倒的なメリットがあります。
国際送金(SWIFT)手数料の比較
SOLOユーザーの国際送金手数料は、標準のパーセンテージベースではなく、送金額にかかわらず「固定料金」になります。
| 通貨 | 標準料金 (0.2%) | SOLO (プレミアム) 料金 |
|---|---|---|
| USD送金 | Min 15 USD, Max 500 USD | 35 USD (固定) |
| EUR送金 | Min 15 EUR, Max 500 EUR | 45 EUR (固定) |
ちなみに、日本からの遠隔開設(リモート申請)をサポートするサービスを利用した場合、自動的にこのSolo Premiumプランに加入する流れになることもあるようです。
隠れたコストと休眠口座リスク

公式の手数料表(タリフ)に明記されているもの以外にも、注意しておきたい「隠れたコスト」やリスクがいくつかあります。
外貨両替(FX)スプレッド
国際送金手数料やATM手数料以上に、総コストに影響を与える可能性があるのが、銀行が適用する為替レートのスプレッド(市場レートとの差額)です。
Bank of Georgiaは、支店窓口での両替よりも、モバイルバンキングやインターネットバンキング(デジタルチャネル)を利用した両替に、特別な優遇レートを適用することを推奨しています。
これは裏を返せば、支店窓口での両替レートは不利だということです。手数料を最小限に抑えるためには、SWIFT送金であれGELの出金であれ、両替が伴う場合は必ずアプリ経由で行うことが鉄則です。
休眠口座(Dormancy)手数料
これは、特に非居住者の方が注意すべきリスクです。
ジョージアの法律では、銀行は休眠口座(Dormant Account)に対してサービス料を課すことが認められています。一般的に、顧客自身による取引(入金、出金、送金など)が1年間ない場合、口座は「非活動(Inactive)」と見なされます。
具体的な手数料は月額1〜3 USD程度(年間最大60 USD程度)が示唆されていますが、この管理を怠ると、手数料が残高から累積的に引かれ続けることになります。
早期口座閉鎖手数料
多くの銀行では、口座開設後すぐ(例: 90日〜180日以内)に口座を閉鎖する場合、早期閉鎖手数料(Early Account Closure Fee)を課すことがあります。BoGの具体的な規定は要確認ですが、短期での解約にはペナルティがかかる可能性を認識しておくと良いでしょう。
FX両替とデジタルカード活用術

これまで見てきたように、Bank of Georgiaの手数料体系は「デジタルチャネルの利用」を強く推奨する設計になっています。
コストを最小化するための最終的な戦略は、以下の2点に集約されるかなと思います。
- 取引は可能な限りアプリ・ネットバンク経由で
国内送金手数料の優遇、そして何よりFX両替レートの優遇を受けるために、全ての操作をデジタルチャネルで完結させるのが基本です。 - 無料のデジタルカードを活用する
プラスチックカードの発行には10 GELの手数料がかかりますが、アプリ内で即時発行できるデジタルカードは無料です。
ジョージアは首都トビリシをはじめ、地方都市でもカード決済(Apple PayやGoogle Payを含む)が非常に普及しています。物理カードがなくても、スマホの非接触決済だけで生活できる場面も多いです。
発行費10 GELを節約したい人は、まず無料のデジタルカードを発行してスマホに登録し、必要に応じて後から物理カードを申し込む、という手順が最も効率的かもしれませんね。

専門家レオ
ジョージアの銀行は低コストで多機能、非居住者にも開かれていた(過去形かもですが…)のが大きな魅力です。ただ、仕組みを理解して使わないと、思わぬ手数料で損をしてしまうこともあります。ご自身の使い方に合った最適なプランを選んでくださいね!
Bank of Georgia手数料・口座維持費の総括

最後に、Bank of Georgiaの手数料と口座維持費に関する重要なポイントをまとめます。
- Bank of Georgiaの基本口座維持費は月1GELと格安
- ただしSMS通知などは個別に追加費用が発生
- 非居住者の口座開設は2024年以降、厳格化している
- パスポートの他に収入証明やジョージア国内の住所証明が必要
- 観光ビザのみでの口座開設は難易度が非常に高い
- GELのATM出金手数料は0.2%
- 外貨(USD/EUR)のATM出金手数料は0.6%と割高
- ATMを月数回使うならSet M(月10 GEL)が有利
- 外貨を頻繁に引き出すならSet L(月15 GEL)が必須
- 国際送金(SWIFT)の標準手数料は0.2%
- ただし最低手数料が15ドル(USD)と高額
- 高額送金(17,500ドル以上)ならSOLOプランが有利
- SOLOプランは送金手数料が35ドル(USD)の固定になる
- 両替は支店窓口よりアプリ(デジタル)のレートが優遇
- 非居住者は休眠口座手数料に注意が必要
- 年に一度は手動で口座を動かす(入金・送金)必要がある
- 無料のデジタルカード活用でカード発行費(10 GEL)を節約可能
